ひさしたかし・整形外科・クリニック

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肩の痛み

肩の痛み

肩が痛い症状でお悩みの方へ

肩に痛みが現れる代表的な疾患や治療・予防法ご紹介します。肩が痛くて腕が上がらない、眠れないほどの痛みがある、などの症状で悩まれている方は、お気軽にご相談ください。
正確な判断には、医師による診察が必要です。目安としてお読みいただけると幸いです。

  • 肩が痛い
  • 腕が上がらない

かたかんせつしゅういえん(ごじゅうかた)
肩関節周囲炎(五十肩)

症 状

肩に痛みが生じて関節の動きが悪くなります。日常の動作のなかで激しい痛みが起きたり、就寝中にズキズキと痛むことあります。

チェックポイント

  • 服を着るとき肩が痛み、腕が上がらない
  • 関節がかたくなり、背中に手が回せない
  • 夜になるとズキズキと肩が痛んで眠れない

原 因

肩関節を構成する骨、軟骨、靱帯や腱などが、加齢により硬くなり、炎症が起きることが主な原因と考えられています。

組織が癒着してしまったり、痛いからといって肩を動かさずにいると血行が悪くなり、さらに動かしづらくなります。

治 療

痛みが強い時期には安静にし、鎮痛剤の内服、注射などで痛みを抑えます。
早期にリハビリを開始し、肩の動く範囲を改善させます。あわせて、電気治療器や温熱療法を行い、筋肉のめぐりを改善させます。

予 防

血液の流れが悪く、筋肉や関節が固まってしまうと発症しやすくなるため、上半身の筋肉を動かす運動をしたり、入浴する時は肩までお湯につかるようにしましょう。 肩を冷やさないなど、日頃から心がけておくことが予防につながります。

  • 腕が痛い
  • 腕が上がらない

かたけんばんだんれつ
肩腱板断裂

症 状

腕の上げ下げで痛んだり、きしむ音が聞こえたりします。
関節は動くこともありますが、固まってしまっていることが多いです。

チェックポイント

  • 腕を上げるとき肩の上の面できしむ音がする
  • 腕を伸ばした状態では重いものが持てない
  • 後ろにあるものを取れない
  • 力が入らず腕が上がらない
  • 痛みで眠れない

原 因

腱板とは、肩の関節を安定させる働きをもった4つ筋肉の総称です。
腱板は骨と骨の間に挟まれているのでストレスを受けやすいこと、加齢による腱板の変性が主な原因となり、日常生活動作の中で断裂が起きます。
転倒などの外傷、若い年齢では投球動作における「野球肩」で断裂が起こることもあります。

治 療

眠れないほどの痛みがある場合は、ステロイドなどの注射や消炎鎮痛剤の内服を行います。夜間の痛みが軽減されればヒアルロン酸の注射に切り替えます。
断裂した腱板が完全に修復することはないので、リハビリで周囲の筋肉を鍛え、代償機能を獲得することが目標になります。
保存療法で70%程度の回復が期待できますが、改善しない場合は手術となります。

予 防

肩、肩甲骨の動きを良くするストレッチで筋肉の柔軟性を維持、向上させておくことが有効です。
野球やバレーボールなど肩をよく使うスポーツは、肩関節を安定させるためのトレーニングを行い、肩への負担が少ないフォームでスポーツを行う様にしましょう。

  • 肩が痛い
  • 関節が痛い

かたせっかいちんちゃくせいけんばんえん
肩石灰沈着性腱板炎

症 状

突然、肩関節に強い痛みを感じ、関節を動かすことが出来なくなります。
夜間に発症することが多いのも特徴です。

チェックポイント

  • 肩の前方または後方に痛みを感じ、肩に力が入りにくい
  • 肩関節が動かない
  • 腕を上にあげると痛みがある
  • 痛みで眠れない

原 因

肩腱板(肩の関節を安定させるための筋肉)の中にリン酸カルシウム結晶が沈着することで痛みがでますが、なぜ沈着するのか原因は特定されていません。
この結晶は最初はミルク状で、徐々に石膏状へと硬く変化していきます。これが溜まって膨らむと痛みが増し、腱板から破れ出てしまうと激痛となります。
水分不足による、脱水状態で発症しやすい傾向があります。

治 療

激しい痛みを早く軽減するため、ステロイドの注射を行い早期に炎症をとることが有効です。当初は安静にし、継続的に鎮痛注射を行います。固まってしまうと炎症が悪化するので、リハビリで固まるのを防止します。
炎症を繰り返すと、腱板が傷んでしまい断裂してしまうこともあります。その場合はリハビリで周囲の筋肉を鍛え、代償機能を獲得させます。
石灰がとれず炎症・痛みが続く場合には、手術で摘出することもあります。

予 防

適度な運動で筋肉を鍛えることがおすすめです。水泳やジョギングなどの全身運動が理想ですが、関節を動かす簡単なストレッチでも予防になります。
五十肩と症状が似ており、マッサージ等で痛みを和らげようとする方がいらっしゃいますが、強烈な痛みがある場合は、無理をせずに整形外科を受診しましょう。

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